感想「あえて選んだせまい家」 いつか広い家に住みたいけど現実問題住めそうもない人にオススメ!
いつもぼんやりと思っていました。
いつか広い家に引っ越して理想の生活をしたいと。
じゃあ自分の理想の生活って・・・?
これもまたぼんやりとだけど、よく浮かぶこと
自分の趣味のアトリエ的スペースの確保
雑木林風の庭
壁一面の本棚
ありがちすぎて恥ずかしい。
その反対で、自分の生活でイヤなところ。
何がどこにあるか、わからない。
ぼんやりふんわりの理想じゃなくて、私の現実的な理想の生活は
全ての持ち物を把握、管理できている状態
なんだよな・・・と改めて認識していたところで、
この本は現実的なお手本を見せてくれました。
私の理想の暮らしぶりをまさに実践し、言葉にしてくれた方
30㎡ 2人暮らし 柳本あかねさん(p72)
「狭い家で快適に暮らそうと思ったら、たくさんのモノは持てません。
だから快適に暮らせる状態になるまで、モノを減らしていきました。
そうしたら、使わないモノが一切なくなり、自分の持っているモノはボールペン一本まで把握できるように。
自分が持っているモノすべてを把握し、管理できる状態は想像以上に心地いいし、気持ちが平穏です。
使わないモノや開かずの扉の中にあるモノは、心の闇であり、人生の重荷だったんだと気がつきました。」
暮らしというのは、どういう心持ちで暮らすのかということなんだな。
アトリエスペースや、壁一面の本棚や、雑木林風の庭によって、自分はどんな感情を得たいのだろう?きっとそれを実現したところで、ほこりを被っていたり、ごちゃごちゃだったり、汚かったら、よい感情にはなれないだろう。
で、具体的なやり方は、これに尽きるのではないでしょうか
シンプル暮らしをキープする技(P113)
53㎡ 4人暮らしのマキさん
月に1度は、どこかしらの見直し作業をする
「今日はシンク下と決めたら、中に入っているものを全部取り出して、要不要を見直します。今使っているか、今必要かという視点で。」
不要なモノがないかな?と思って、その場所を見渡すのではなく、入っているモノを全部取り出すことがポイントのよう。
元の場所に戻すほどかどうか、フィルターが一段厳しくなって、持っていることさえも忘れていたようなモノを見つけ出す感度が上がります。
全部出ししたついでに、掃除もできるので、一石二鳥。
一か所のモノを全部出すのは、モノとしっかり向き合うには有効な手段のようです。
「あえて選んだせまい家」著者:加藤郷子さん
いつか手に入れたいと思っていた理想の生活は、広い家に引っ越さなくても
今この住まいで実現できるのではないかと気付かせてくれた
チルチルミチルの青い鳥的な本でした。
あえて選んだせまい家 [ 加藤郷子 ]
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